ナダルといっしょ どんな時もラファと共に

　しばらくはっきりしない天気が続きそうなので、今の内にと美術館に行って来ました。

　秋ですもの。

　順番は食欲＞スポーツ＞芸術・・・ですが。

　プチ旅行気分で、在来線と市電を乗り継ぎ小１時間ほどで

到着。

　ここの市電は今年85周年だとか。平日とあり、高校生もたくさん乗っていました。

　信号の黄色の矢印や、「○○に曲がりますのでお気を付け下さい」のアナウンスが（電車なのに）新鮮でした。

　見てきたのは、「モーリス・ユトリロ展」。

　御存じ、パリの街並みや教会などを描いた白っぽい絵が印象的な画家。

　取り立てて大好きな画家と云う訳ではないが、この季節に恋する乙女が見るのにはぴったりかしら。

　落ち着いた年代の（私もそのうちの一人です）方が多く、

　ちょうどいい込み具合で、静かにゆっくりと鑑賞出来ました。

　全作品、日本初公開個人のコレクターさんに感謝です。　

　　小さな額入をPCそばに飾りました。

　　　波乱万丈の人生・・・。

　そういえばユトリロのことってほとんど知りませんでした。

　アルコール中毒で何度も入院したことも、お母さんや結婚相手との関係も、なかなか愛情に恵まれず・・・。

　絵を描くことも強制されたりなど、画風の変遷にもユトリロの孤独や悲しみが表れていました。

　仕事だから楽しいだけはもちろんないでしょうが、イキイキと絵を描いていたのはほんのわずかな時なのかも・・・と思いながら眺めていました。

　素人目線ですが、構図の真ん中にバーンと建物（特に教会）を描いたりは彼のそのものへの憧憬が素直に表れているのかな・・・なんて思いながら。

　絵をどう見るかはその人次第だと思うのですが、今の私にはユトリロはそれでも幸せと云うか、

彼の表現方法は絵画だったんだな、と思います（ほとんど独学であったことからも）。

　それがどんなものでも、きっとみんな自分にあった何らかの方法で表現しているんでしょうね。

　なんだかまとまらなくなってきたので、この辺で止めておきます。

　絵画、音楽、文学、スポーツ、料理・・・それぞれの仕事や趣味で思いを共有したり、励まされたり、勇気をもらったり・・・。

　世界中で人々が今日もみんなそれぞれ生きているんだ、ってちょっと大げさですが思いながら帰ってきました。

　
寒くなってきましたね。

　そうそう、パリと云えば、11月7日から始まる、マスターズ・パリ・・・。

　恋しいあの人にやっと会えますね。

　　ラファ、指折り数えて待ってるよ

　VAMOS RAFA

　サッカーのWカップで名を馳せたタコのパウル君、どうぞ安らかに・・・。